| 傾聴ボランティア |
|
|
いつも訪問している特養でのことです。
お顔馴染みのAさんの、お部屋をノックして「こんにちわ」
「あ〜あ、よう来たね」と迎えてくれるAさんの様子が少し変。
車いすに座って箪笥の引き出しを開け、手にはメモを握りしめ
落ち着かない様子。「Aさん、どうかされましたか?」
「息子に電話するが出てこない。長男と行き違ってしまった」
「息子さんにお電話されたのね。」
「優しい息子なのに。難しいね。言っていいことと、悪いことが分かっていても
94歳にもなったら ボケて言ってしまった」
「優しい息子さんに言ってはいけないと思っていること、お話してしまったの」
「年をとると、頭がボーとしてようわからんようになる」と言いつつ胸をなで、
気持ちがおさまらない様子。
Aさんの言ってはいけない言葉。「家に連れて帰って!」この叫び。
私が4年前彼女に初めて会った時から、彼女の口から出ていた。
「家に帰りたい。子供よ、何故私を迎えに来ないのか?」
こう叫びながら、彼女には分かっていた。家に帰っても嫁に気を使い
迷惑をかける。分かっていても、帰りたい。気持ちはどうすることもできない。
「Aさん、Aさんは家に帰りたいんだよね。迷惑と分かっていても帰りたいんだ
よね。私には遠慮しなくていいから、いっぱい話して。」
時間が足りないほど、彼女の手を取り膝を突き合わして過ごしました。
「あ〜、ありがとう。あなたの御蔭で気持が落ち着いたよ」
(笑顔でさよなら@たんぽぽ)
|
|
【2008/08/23 20:55】
みっちゃんの介護現場
| TRACKBACK(0) | COMMENT(2) |
 |